演劇現場におけるリスペクトトレーニング・ハラスメント予防研修の感想(4)

2024年4月に開講初日研修を行ったplay room第6期参加者のみなさんからコメントをいただきました。playroomは、「俳優に向けた安価で継続的な演技トレーニングの場」です。

Aさん

play roomの新しい期の第一回目に、何よりも最初にこのハラスメント研修があるって、改めて素敵なことだなと思いました。 今日のこの時間があることで、場に対する怖さが減るなと思います。 共通の知識を得たうえで、みなさんの話を聴けて…より深い話をできるからなのか、「言ってもいいんだ」「こんなこと思うのは自分だけじゃないんだ」と安心できるからなのか、いろいろ話聴けて楽しかったからなのか、このメンバーで学べるの楽しみです。 運営メンバーも輪に入って自分のこととして話をしてくれたのもとても素敵なことだと思いました。 答えのないことを考え続けることは苦しいことかもしれないけど、こうやってワイワイ考えられる仲間がいたら考えることも楽しいことになるのかもしれないと希望が持てました。 【逃げてもいいし、NOと言って良いんだ】というのが、今のお守りになっています。 昨年のplay room5期の研修のときに、 「いったいいつになればハラスメントはなくなるのか」と参加者から質問が出て…若干絶望する…という場面があったように思いますが、昨年から一年経って確実に世の中の関心も現場も変わってきていると感じています。 完全になくなる、とかそういうことではないけど、ひとりひとりが自分のことを守れるようになって、安心してディスカッションしていける健全な場が増えたらいいなと思います。 自分の加害性にもしっかり目を向けていけたらなと思いました。 いろんな角度からいろいろなお話できて、とても楽しかったです。 ありがとうございました!

Bさん

ハラスメント講習は初めてちゃんと受けました。 人同士のコミュニケーションというものに抜き出して定義付けしていくことって、本来は難しいことだと思うのですが、明らかに嫌なこと、不当な言動について、そのときの立場によりノーが言い出せないという現状があった場合には、それを相手にきちんと伝え、自分の心も大事にするというのは、それも大切なコミュニケーションの一環でもあると思いました。 ただ、私は、やはりどんな人でも出来るだけ否定したくないし、その行為、事象にもどんな形であっても、自分への成長の種があると、未だに思ってます。それは、人と距離を置くこと、逃げること、その後他の人に受け入れてもらう温かさを知ることも含め。ネガティブを受け入れるのはやっぱり辛いし、外から「受け入れろ」っていうのも違うとは思うけど、私が私のこととして対面した場合に限り、おそらくそう思っていくんだろうなと、今の時点では思ってます。 いつか変わるかもしれませんが。

Cさん

色んな情報がSNSで飛びかかっている中今回このハラスメント講習を受ける事が出来て本当に良かったです。 皆さんの話を聞いてハラスメントは身近に何処にでも潜んでる事を再認識でき露木さんのハラスメント(対応/対策)は終わりがないという言葉に改めて自分自身もそういう行動をしない様に気を引き締めないといけないなと感じました。 この緊張感やハラスメントしてしまうんじゃないかという恐怖を忘れないように日々過ごして行きます。 また知識を持つ事で自分や周りがハラスメントの被害にあっている時どう対応していくかのイメージがついた事、起きている事がハラスメントだと断定出来るアンテナを持つ事が出来たのは本当にこの講習を受けたからこそだと思います。 本当にありがとうございました。

Dさん(アーカイブ視聴)

ハラスメントについて真面目モードになるのではなく、ざっくばらんに話せる機会があって、それが良かったように感じた。 記録映像、そして今日その振り返りを参加者の人たちから聞いてそのように感じました。

Eさん

おもしろかったです。きちんとこう言った講習を受けることが初めてだったので、曖昧にしか知らなかった「ハラスメント」という言葉の輪郭が少し見えた気がしました。人格と行為を分けて考えるということ。嫌いになってもいい、ただリスペクトを持って接するということ。この2つが一番驚いた気づきだったと思います。 継続していくということの難しさを忘れないようにできればとおもいます。