当オフィスはすべての方を対象としたカウンセリングを行っていますが、3つの特徴があります。
①子ども/児童に強い
②アートに強い
③トラウマ処理の心理療法を提供している
こちらの3点です。
公的な機関や病院などは、夜間や土日のカウンセリングが難しいことがあります。
平日・日中は働いている、カウンセリングに時間を作りにくい方も来室しやすいオフィスを目指しています。
当オフィスのカウンセラーは、主に児童福祉や小児科の分野で働いてきました。
18歳までの児童のカウンセリング、その養育者の方のカウンセリングの経験を、その経歴の中で多く積んでいます。
特に小学生くらいまでの子どもに対する心理的援助は、地域や所属先(園や学校)との連携が有効な場合があります。ご希望や必要性に合わせて、地域の関係機関との連携をすることも可能です。(地域の機関と合わずにたどり着かれた方もいらっしゃると思います。その場合は、無理はせず、他の方法を一緒に模索していきます。※緊急の場合はその限りではありません)
当オフィスのカウンセラーには、児童相談所や市区町村の事業等の「公的機関」での勤務経験に加え、施設付帯の児童家庭支援センターやクリニック等の「民間」での勤務経験があります。「公的機関」「民間」どちらの立場にいたこともあるため、それぞれの立場や業務範囲、機能を考慮した上で、連携を進めていきます。
場合によっては、当オフィスのような私設オフィスのカウンセリングではなく、市区町村の役所(子育て相談や教育相談、児童福祉課など)等の「公的機関」へ相談に行くことが、問題の解決につながることがあります。その際には、そのことをきちんとお伝えしています。
アーティストは、幼い頃から周りとは少し異なる感受性を持っていることが多いと言います。異なる感受性を持っているため、どうしても人間関係がうまくいかず、小さな(ときに、大きな)トラウマを重ねながら成長し、それが、大人になってから「生きにくさ」として現れることがあるとも言われています。アーティスト、クリエイターだけではなく、アートに親和性の高い方たちにもこのような傾向はあるかもしれません。
「みんなが普通にできることが、普通にできない」という生きにくさは、「誰でもそういうところはある」などと一般化されやすく、周囲から理解されにくいものでもあります。
また、人間関係がうまくいかなかった経験(挫折の経験)が多くなると、孤独や孤立を感じやすくなることもあると思われますし、時として、「人間関係がうまくできない」恥辱感、無力感や自責感、自分には価値がないという思い込み、怒りなどを、ひとりで抱え込みやすくなることがあると考えられます。そして、「人とうまくやる」ことに対しての諦め、他の人との親密さを継続的に感じることへの困難、「本当は人と関わりたいけれど、関わりたくない」とコミュニケーションに対する葛藤なども、程度の差こそあれ、生じる可能性があります。
また、このような多くの「生きにくさ」を抱え続けることで、楽しみやポジティブな気持ちを体験しづらくなったり、無謀ともいえる自己破壊的な行動を取りやすくなることも可能性として考えられます。
当オフィスでは、アーティストのみなさんの「生きにくさ」をテーマとした、主に言語によるカウンセリングに加え、「ブレインスポッティング」等のトラウマの処理に効果がある心理療法も提供しています。
「ブレインスポッティング」は言葉を使う必要はあまりなく、身体に働きかける要素の強い心理療法です。そのため、「ブレイン・スポッティング」は「話すことは苦手。内容をうまく話せない」「話せないから、アートで表現をしているのに」という方にも有効な過去のトラウマ体験・記憶を解消するための技法になります。
アート表現をすることで「生きにくさ」を昇華し、一時的にそれが薄れることはあります。しかし、根本に抱えるトラウマへの対処をしないままであれば「生きにくさ」が再燃、継続していくことは想像に難くありません。もちろん、「生きにくさと共に生きる」ことはひとつの生き方ですし、「生きにくさ」がその方を魅力的にしていることもあるでしょう。
けれど、もし、こころのどこかに「このままではいけない」「このままではつらい」という思いがある場合は、一度、立ち止まり、カウンセラーが伴走する中で「生きにくさ」に取り組むというのも、生き方のひとつになります。
当オフィスでは、主に言語によるカウンセリングに併せ、トラウマ処理にも効果的な心理療法を取り入れています。トラウマが処理できると、「トラウマに対して避けることをやめ、触れても大丈夫な状態になって」いきます。しかし、まだ処理されていないトラウマに触れることは、時としてとてもつらいことです。
当オフィスで提供する「ブレインスポッティング」は、「目の位置を活用する『脳-身体』と関係性を基盤とした」新しい心理療法です。身体に働きかける要素が強く、あまり言葉を用いなくてもトラウマが処理できることが特徴のひとつになります。そのため、うまく言葉にできない・言葉にしたくないトラウマの内容についても扱うことができますし、幼い子どもにも適応可能です。
当オフィスで提供する、
身体に働きかける要素の強いトラウマ処理の心理療法
●ブレインスポッティング
トラウマ治療で有名なEMDR のエキスパート・David Grand 博士によって2003 年に開発された新しい心理療法です。
(YouTube BTI Japan)
ブレインスポッティングとは
誰にブレインスポッティングは役に立つか?
ブレインスポッティングを受けたい理由
●TS(トラウマティック・ストレス)プロトコール手動処理/簡易型トラウマ処理
杉山登志郎氏が開発しました。トラウマの記憶を思い出さなくても実施できる安全な方法です。当オフィスではパルサーは使用せず、手動で処理をしていきます。日常的な苦痛を伴うフラッシュバックの軽減が期待できる技法です。
カウンセリングへのご希望や背景などを伺った上で、これらの技法も提案していきます。