以前、お子さんの吃音についてのブログを書きました。
「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の映画はヒットしていますね。
最近は、言語聴覚士さんのお話を聞いていても、吃音についての勉強をされている方、吃音のセラピーをされている方が増えているように思います。
(私と言う一人の他職種からの感覚的な見解ですが。以前は、失語症や、構音障害をメインにされている方がもっともっと多かったように思っています)
ブームと言ったら変ですけれど、改めて吃音にアプローチする時代になっているのかな……そうだったらいいな……と思います。
当オフィスでも、心理情緒的なアプローチはきっとできることがあると思います。
お困りの際は、ぜひご相談にいらしてください。
実は先ほど、吃音ラボさんのツイッターを知り、
【吃音啓発用リーフレット】を拝見しました。
とてもわかりやすく、かわいらしく、
吃音の子どもたち、家族のみなさまへの想いが溢れるようなリーフレットです。
「吃音のある子ども達が自分らしく健やかに成長していけるように願い」と書かれています。
本当にそう願われて作られたものなのだろうと感じました。
じゃあ、具体的にどうしたら良いのか、なども書かれています。
(繰り返しになりますが、わかりやすいです)
子どもに何かしてあげたいけれど、なんて言ってあげたらいいかわからない……そんな方にもお勧めです。
私は、このリーフレットを拝見して、
以前に書いたブログに追記をしたい、と思いました。
【基本的には、あまり気にせずに過ごされることをお勧めします。】
と、書かせて頂きました。
これは、
・吃音を悪いことと思う必要はない。
・無理に「直さなきゃ!」と思う必要もない。
・心配しすぎる必要もない。
・家族の方が自分を責める必要もない。
こういった意味で書かせて頂きました。
けれど、「気にせず」と書いてしまうと、「無いことにして過ごさなきゃいけないのかな」「気づいていないふりをして、吃音を無視して暮らすのがいいのかな」と、当事者の子どもや家族を追い詰めたり、苦しめてしまう可能性もある言葉でもあるなと思い、申し訳なかったなと反省しています。
吃音を家庭内、生活圏内でタブー視する必要はありません。
たとえば、お子さんが言葉につまるなどすることがあれば、ぜひ、当たり前のことのように、折に触れてそのことについてお話されてみてください。
言葉が詰まってもいいんだよ、繰り返されたり、伸びたりしてもいいんだよ。
吃音でいいよ、吃音もいいよ、大丈夫なんだよ、おしゃべり楽しいじゃんと。
(詳しくはリーフレットを!)
一番身近な他者、社会である家族のかたが、吃音を「いいんだよ」と受け入れてくれていると、子どもはきっと安心だろうと思います。
ただ、ご家族の方にも、なかなか受け入れにくい事情や、時期があるかもしれないですね。そして、受け入れていないということは、社会的には「善い対応」と思われないこともあるでしょうから、少し心が苦しかったり、誰にも言えなかったりするかもしれません。
そんなときは、ぜひカウンセリングを利用して下さい。
カウンセリングはカウンセラーの個人の価値観、社会の常識で判断はしません。カウンセラーに話をしていも秘密は原則守られますから、知らないうちに誰かに伝わったり、実生活に影響したりということもないでしょう。
吃音のある子どもたちが、大きくなるまでに「どもったっていいじゃん」「吃音があったって大丈夫だよ」と自分で思えるように支援をしていくことが大切なのではないか、と言語聴覚士さんと立ち話をしました。
そのためには、「どもったって全然OKじゃん」「吃音?全然大丈夫だよー。しゃべろー」と当たり前に思えているような社会にしていくことが。大人である私たちが取り組むことなのかなと思います。
(臨床心理士としては、心理的な支援を行います!)
そう思いましたので、吹けば飛ぶような囁かな取り組みではありますが、こうしてブログを書かせて頂きました。
リーフレット、ぜひご覧になって下さい。