少しだけ「ほどよい母親」の話に戻ります。
出典がわからないのですが、十五年くらい前、(たぶんAERAの)このような記事がありました。
育児のベテランであり、何人も育て上げた、おじいさまおばあさまが子育てをすると、子どもはどう成長すると思いますか?
素直に考えると、経験も豊かで、人格的にも成熟した世代の方が子育てをすれば、子どもは他の子と比べてスクスク育っていく、となります。
しかし、統計をとってみると、そうはならなかったようです。
多くの場合、成熟したおじいさまおばあさまは、子どもが何も言わなくても、子どもが望むことを察知して、与えたりやってあげたりすることができてしまいます。
先回りが、苦も無くできてしまうのです。
ですので、子どもは「自分でやらずとも」「アピールして欲さずとも」良い環境で育つこととなります。
子どもは成長しなくても、満足して過ごせますので、必然的に成長はゆっくりになります。
そのような内容でした。
この記事は、少し極端に内容を書いているように思いますが。
本質的にはそうなのだと思います。
(子どもの成長に合わせて、)すべて完璧にやってあげる必要はありませんし、むしろ完璧でない方が良いのです。
意外なことですが、気楽に、ほどよく育てることが、子どもの成長を促す結果となっていきます。